システムコーチングから見えるチームコーチの可能性

【後編】リモートワーク時代における未来の組織開発 〜ティール組織から紐解くチームコーチの重要性〜

CRR Global Japanでは、2020年8月7日に『ティール組織』の解説者、嘉村賢州さんをゲストに迎え、『リモートワーク時代における未来の組織開発 〜ティール組織から紐解くチームコーチの重要性〜』と題したオンライントークイベントを開催しました。対話者は、CRR Global Japanの原田直和と島崎湖が担当。今回は、トークセッションのポイントを整理して編集したものを記事としてお届けします。前編からお読み頂けるとよち深い理解へ繋がるかと思います。こちらは後編になります。

対話者:
・嘉村賢州:東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授
/「ティール組織(英治出版)」解説者
・島崎湖:CRR Global Japan 合同会社 共同代表/ファカルティー
・原田直和:CRR Global Japan 合同会社 共同代表/ファカルティー

目次:
【前編】チームコーチの重要性をティール組織の事例から紐解く

チームコーチの普及状況
チームコーチとは何か?
システムコーチングについて
チームコーチとチームの自主経営
未来の組織のあり方

チームコーチの普及状況

オンライントークイベントの様子

原田:ここで参加者のみなさんの声も聞いてみたいので、投票機能を使って以下のアンケートを実施したいと思います。

1.「会社内でコーチングが普及していると思う」

2.「チームコーチが社内にいる、もしくは外部のチームコーチを雇っている」

以下がその結果です。

1.については、6割近くの方が「普及していない」で、20%くらいが「普及している」との結果ですね。

2.については、「はい」が約13%、「いいえ」が6割弱、「外部のコーチとして関わっている」が約20%という結果になりました。

島崎:賢州さん、この投票の結果についてどんな印象ですか?

嘉村:想定したイメージ通りって感じです。チームコーチがあればいいけれど、まだまだ必須要件ではないという一般認識でしょうか。ただ今後ティール的な進化が広がっていくと、リーダー自身がファシリテーションすることから、リーダーを含めたチームのダイナミクスを客観的にサポートする存在が、より必要になると予測はしています。