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ORSat 21.05.13

対話で深める「チームコーチ」とは?〜ティール組織から紐解くチームコーチの重要性〜vol.3

対話で深める「チームコーチ」とは?

昨年、ティール組織の解説者である嘉村賢州さんをお迎えして開催したオンラインイベントの内容を編集しお届けしていく、ミニコラム「ティール組織から紐解くチームコーチの重要性」シリーズ。

本シリーズvol.3では、イベント内で集計したチームコーチに関するアンケート結果やvol.2でご紹介したティール組織のチームコーチ事例をベースにイベントのトークセッションを一部抜粋してお届けしていきます。

<ティール組織から紐解くチームコーチの重要性>

vol.1 ティール組織における3つの特徴と仕組み
vol.2 ティール組織におけるチームコーチ事例3選(今この記事を読んでいます)
vol.3 対話で深める「チームコーチ」とは?
vol.4 ORSC®の智慧をチームコーチングへ生かす
vol.5 リモートワークにおけるチームコーチの可能性

チームコーチの普及状況

オンラインイベントでは、Zoomの投票機能を使って以下のアンケートを実施しました。

1.「会社内でコーチングが普及していると思う」
2.「チームコーチが社内にいる、もしくは外部のチームコーチを雇っている」

その結果がこちらです。

1.については、6割近くの方が「普及していない」で、20%くらいが「普及している」との結果ですね。

2.については、「はい」が約13%、「いいえ」が6割弱、「外部のコーチとして関わっている」が約20%という結果になりました。

チームコーチとは何か?

ここからは、上記のアンケート結果やvol.2 でご紹介したティール組織のチームコーチ事例をもとに対話形式で「チームコーチ」について深めていきます。

対話者:
・嘉村賢州:東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授/「ティール組織(英治出版)」解説者
・島崎湖:CRR Global Japan 合同会社 共同代表/ファカルティー
・原田直和:CRR Global Japan 合同会社 共同代表/ファカルティー

オンラインイベントの様子

島崎:賢州さん、この投票の結果についてどんな印象ですか?

嘉村:想定したイメージ通りって感じです。チームコーチがあればいいけれど、まだまだ必須要件ではないという一般認識でしょうか。ただ今後ティール的な進化が広がっていくと、リーダー自身がファシリテーションすることから、リーダーを含めたチームのダイナミクスを客観的にサポートする存在が、より必要になると予測はしています。

島崎:そもそもチームコーチの定義が曖昧な中、会社内の活動に対して「チームコーチと呼んでいいのだろうか?」と回答に迷った方もいらっしゃるかもしれませんね。日本ではチームコーチという存在がまだ不明確な状況があるので、それが普及を妨げている要因になっているかもしれません。

原田:「外部のコーチとして関わっている」と回答された方の中にも、1on1のコーチングは導入されているが、チームコーチはまだまだという状況があるかもしれません。日本ではコーチングという文化が徐々に普及しはじめた段階なので、チームコーチの役割や定義についてはまだ浸透していないという現状かもしれません。

嘉村:前回の記事で紹介したビュートゾルフやRHDなどの事例でも、組織によってチームコーチのやっている内容や役割は様々で、一概に定義することはなかなか難しいと思っています。

原田:ちなみに『ティール組織』の中で、チームコーチの定義について触れられている部分はあるんですか?

嘉村:『ティール組織』の中では語られていませんが、ビュートゾルフの組織づくりに関わったコンサルタントの著作『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』では、チームコーチの5つの役割が定義されていますね。

島崎:これを見る限り、対立が起こったときの介入や問題点やタブーの指摘などのサポートは、システムコーチに重なる部分は多いと感じますが、「チームコーチ=システムコーチ」と言うつもりはありません。。

原田:同書のチームコーチの役割とは、マネジャーでもなく、チームと対等な立場で、より俯瞰的にチームの声を反映してサポートしていくことかと感じました。

嘉村:マネジャーがチームの存在目的に向かって進むのを導く立場だとすると、チームコーチは、チームがチームとして機能しているか、その潜在力が発揮できているかを責任を持ってサポートするイメージですね。多くのプロジェクトの失敗は、チームの人間関係に原因があることが非常に多いので、チームの関係性にフォーカスしてサポートしてくれる存在が組織にとって効果的だということです。

vol.4はファカルティのNao(原田直和)からシステムコーチングの智慧を用いたチームコーチングの実際の事例を取り扱っていきます。

【ティール組織から紐解くチームコーチの重要性vol.4】


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  • 島崎 湖

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    大学を卒業後、玩具メーカーの株式会社タカラ(現:株式会社タカラトミー)に入社。採用・研修を中心とした人事業務全般及び人事制度改革に従事。その間、「コーチング」に出会い、企業内コーチとしての活動を開始。 2004年よりプロコーチとして独立。エグゼクティブから主婦、オリンピック選手など様々な方に向けてのコーチングを実施。また、組織向けにはコーチング研修及びリーダーシップ研修にも積極的に取り組む。(ISLコーチングファカルティ) 2010年、ORSCCを取得し、企業やNPO、地域のコミュニティ等に対して本格的に開始。主に、メーカー、製薬会社、NPOに向けて組織風土改革をテーマに取り組む。変化の激しいこの時代のチェンジメーカーとなるリーダーや組織をエンパワーし続けている。 一方で、仏教およびシステム理論学者のJoanna Macy氏が提唱している「つながりを取り戻すワーク」に感銘を受ける。 その叡智をORSCに取り入れながら、個人・組織・社会をつなぎ、生命体としての「システム」の目線を育てることからの組織/コミュニティ開発を展開。近年、SDGsで取り上げられているような社会課題に関連する様々なテーマに対して、これまで培った経験をもとにセッションを開始。
  • 原田直和

    • 原田 直和
    • CRR Global Japan合同会社トレーナー
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    外資系製薬会社にて医療情報担当者(MR)、営業戦略推進、チーム制導入プロジェクトを通じた組織開発を経験し、チーム/組織内の関係性や雰囲気が業績に大きな影響を与えることを経験する。また2011年より本格的にコーチングを深めていく中で幼少期から関心があった地球環境問題は自分の意識が創り出していると気づく。これらの経験や気づきを次の世代に伝えていくことために「誰もが自由にイキイキと生きれる社会・組織」をテーマに現在のHeart of the Earth株式会社を設立。自らが様々な形態の会社、団体に関わり次世代経営にチャレンジしている。またシステムコーチとして経営チーム、病院組織へのシステムコーチング、大手企業の役員や経営者、医師へのエグゼクティブ向けのコーチングを提供している。 ORSCのコンセプトを広げることがイキイキと生きれる社会の実現につながると思い、“武者修行プログラム”や“医療コミュニケーションラボふらっと”の活動を通じて、大学生や医療者など幅広い層へ届けることにも挑戦している。 <連載> 看護医療「コーチングと組織の関係性システムから考えるコミュニケーション」(2018年1月-2019年3月)    

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