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ORSat 22.05.10

システムコーチングを通じて「チーム」という概念になった〈前編〉/横河電機株式会社

仲が悪いわけでも、特に大きな問題があるわけではないけれども、どこか遠慮している。そんな会社の人間関係、身近にありませんか?

会社や自部門での関係性に対して“もったいない”と感じていたことからORSC(Organization & Relationship Systems Coaching=システムコーチング)を学び、まずは自分たちから変わろうと、一緒に働くメンバーでシステムコーチングを受けた方々がいます。

横河電機株式会社マーケティング本部 事業開発センター エクスペリエンスデザイン部の部長・髙野直人さん、シニアエキスパートの古谷利器さん、伊原木正裕さんの3人です。

2021年10月から2022年1月にかけて月1回オンラインでおこなわれたシステムコーチングを振り返り、その時にシステムコーチとして関わった弊社トレーナーの村松圭子も加わりながら、皆さんの気づきや学び、変化などについてお話しを伺います。

【前編】【中編】【後編】の3回に分けてお届けします(普段通りの雰囲気をお伝えしたかったので、会話の中でつけられた「~さん」という敬称はそのまま残してあります)。

【前編】「共通の目的」のために、もう一歩だけ“はみ出す気持ち”を持てばうまくいく

新しい事業を開発する中で、「顧客の体験」をデザインする

――まずは、皆さんがどのようなお仕事をされているか教えてください。

髙野さん:われわれは、マーケティング本部の事業開発センター エクスペリエンスデザイン部に所属しています。この部は、弊社にまだない新しい事業を開発する中で、エクスペリエンスデザイン、つまり「顧客の体験」をデザインしています。

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髙野直人さん

デザインの対象は、制御・計測機器など横河の既存の製品の他、新しい活動に対してのコンセプトメイキングや製品のプロトタイプ、そしてプラントの制御室のレイアウトや機器配置といったインテリア環境設計にまで及びます。

古谷さん:私は2018年にエクスペリエンスデザイン部の部長として異動してきて、2年半部長を務め、髙野さんに引き継ぎました。部長を下りてからは、その前に5年間いた知的財産部のサポートを1年間していたので、エクスペリエンスデザイン部にはあまり貢献できていませんが、髙野さんのお手伝いをしています。

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古谷利器さん

伊原木さん:私は、古谷さんと一緒で、他の部署からデザイン部門にきた人間です。私はリサーチャーという立ち位置です。クリエイティブリサーチと呼んでいますが、ユーザーが何を考えているかを調べるのがメインの仕事です。

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伊原木正裕さん

――お三方は、どんなきっかけでシステムコーチングを受けられたのですか?

会社の中も自部門も優秀な人が揃っているのに「もったいない」

伊原木さん:私が「組織内チームコーチ養成コース」(=図参照)を受講したことがきっかけです。なぜそのコースを受講しようと思ったかというと、すべて「もったいない」から始まっています。以前から会社の中や自部門には優秀な人が揃っているのに「もったいない」「もうちょっとうまくできるのではないか」と思っていました。皆が共通の目的のために、もう一歩だけ“はみ出す気持ち”を持てば、最終的なゴールを効率良く実現できるのではないかと思っていたんですね。

ここでいう「共通の目的」というのは、自分たちが作るプロダクトやサービスの上に価値を乗せて、お客様の手元に届けることです。「そこに価値が届いてなんぼ」なのに、期間内に開発を成し遂げるといった「小目的」が「大目的」になってしまうことがありました。

ORSCプログラムにおける「組織内チームコーチ養成コース」の位置づけ
図 ORSCプログラムにおける「組織内チームコーチ養成コース*」の位置づけ

*組織内チームコーチ養成コース:CRR Global Japanが提供している応用コースの内容を、自組織にてシステムコーチングを実施したいと考えている方たちだけを集めて実施している。

――もう一歩だけ“はみ出す気持ち”というのは、どういうことですか?

伊原木さん:会社はいろんな部門が連携をして仕事をしていますよね。「私はここまでやるから、あなたはここからね」というのでいくと、普通はうまくいくはずなんですけれど。お互いが自分の領域からはみ出さないようにちょっと引いてしまうと、真ん中に隙間が出きて、誰もやっていない仕事が落ちてきます。皆、そこには手を出さないんですね。手を出すと自分の作業が遅れるので、自分の「小目的」が達成できなくなって、評価に影響するからです。でも、それは「大目的」から見たら、やらないといけないことなんですよね。そこをお互いがわかり合わないと、損得で見ているとうまくいかないのだろうなと思います。

そんなことを考えている時にシステムコーチングに出会いました。システムコーチングを活用すれば、会社の中も自部門ももうちょっとうまくいくのではないかと。まずは自分たちからコーチングを受けてみませんかと提案しました。

――【中編】では、これまで「この3人」や「エクスペリエンスデザイン部」というシステムをどのように見ていたか話していただきます。
(ORSCCのライター:大八木智子)


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